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フランス、ロレーヌ地方の郷土料理であるキッシュは、先に焼いておいたタルト生地、パイ生地(これをパートと言います)の中に具材を詰め、卵や生クリームを混ぜた卵液(アパレイユ)を流し込み、オーブンで焼き上げて作ります。
発祥地のロレーヌ地方では、ベーコンとチーズの組み合わせが一般的ですが、その他にも具材の組み合わせは無限で、季節の野菜を使ったり、肉、魚介、缶詰め、チーズなど好きな食材で作ることができ、味わいも無限です。
今回は生ハムやチーズを入れ、白ワインにぴったりの濃厚な味わいになっています。
お料理に合わせたワインはシャブリ クロ٠デュ٠シャトー 2016です。
品種:シャルドネ
国:フランス ブルゴーニュ地区
生産者:シャトー٠ド٠フレイ
とても上品なシャブリです。人気の白ワインですよね。味わいは、どちらかと言えば辛口ですが、フルーティーでもあり、ドライな飲み口に、ふわっとした丸さも感じることが出来ました。上品で、プレゼントに最適だと思います。
<パートの材料>
<アパレイユの材料>
<具材>
1. まずパートを作ります。
作業台に薄力粉と塩をふるい、1cm角に切ったバターにまぶしながらカードで切り込みサラサラにする。粉の真ん中をくぼませて、そこに卵黄と水を注ぎ入れて、10分ぐらい手ですり混ぜてなじませる。
ひとまとめにしてラップに包み、冷蔵庫で3時間休ませる。
2. 3時間経ったら生地を作業台に出し、麺棒で伸ばし、型に敷き込む。
底面にフォークで穴をあけ、オーブンペーパーを生地の上に敷いて重石を入れ、180度に予熱しておいたオーブンで30分焼く。焼けたらオーブンから取り出して重石をクッキングペーパーごと取り、パートは型に入れたまま、おいておく。
3. 具を作ります。
じゃがいもは皮をむき、一口大に切り、茹でて水気を切る。ピーマン、玉ねぎ、マッシュルームはオリーブ油でさっと炒めて塩こしょうする。
焼いておいたパートにじゃがいも、ピーマン、玉ねぎ、マッシュルーム、チーズ3種、マイクロトマトを入れて、表面に生ハムを重ねながら敷き詰める。
アパレイユの材料をボウルてよく混ぜて注ぎ入れ、黒オリーブの輪切りを散らし、ローズマリーを乗せる。
4. 180℃に予熱したオーブンで20分、170℃に下げて40分焼く。
途中でローズマリーが焦げそうなら取り出す。焼き上がったら型のままケーキクーラーに乗せ、粗熱が取れたら型を外す。
完成。
パートを型に敷き込むときに、隙間を作らないことです。隙間が出来ると、焼いた時に生地が割れたり、アパレイユを注いだ時に流れ出てしまいます。パートを作業台で伸ばす時に、きれいな円になるようにして下さい。
また、アパレイユには生クリームと牛乳を使っていますが、全て生クリームで作ると、より濃厚な味わいになります。
冷めてしまったキッシュは、電子レンジでチンするより、オーブンかオーブントースターで焼き直すと良いです。そうすれば、サクサクのパートの食感を損なわずに温めることが出来ます。180℃のオーブンで5分、表面が焦げそうなら、アルミホイルをかぶせましょう。
冷めたら、1人分ずつにカットしてラップに包み、保存容器または保存用の袋に入れ、冷蔵庫で2日、冷凍庫では1か月を目安に保存できます。冷凍したものは、自然解凍し、オーブンかオーブントースターで5分ほど焼いて温めます。
また、パートだけの状態で、生地をこねた段階でラップに包んで冷凍することも可能です。
材料と作り方は一見多いように思えますが、生地(パート)さえ作ってしまえば、あとは好きな具材を詰め込んで焼くだけ。ボリュームのあるメニューなので、大人数の来客に向いています。クリスマスパーティーやハロウィンパーティーにもお勧めです。
チーズをふんだんに使ったキッシュ、白ワインのお供にいかがでしょう?
記事: nonchi_nonkiさん
2018年秋にわっぱ弁当箱を手にしたのを機にインスタグラムへの投稿を始めました。「見て美味しい、食べて美味しい」をモットーに、彩り重視でお弁当や日々の食卓を作っています。大人数へのおもてなし料理を準備するのが大好きです。これからも人に喜んでもらえる料理を追及していきます。
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
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