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皆様こんにちは、料理家の岡嶋美香です。
川崎市でおもてなしの料理教室イル・レガーメを主宰しております。
寒さ厳しい日々ですが、大寒も次候となりもうすぐ立春。
暦上では春に近づき、市場では蕗の薹や菜の花もよく見かけるようになりました。
秋から冬にかけては赤ワインばかり手に取っていましたが、春野菜にはやはり白ワインがあいますね。
今回はフランス ブルゴーニュ地方のアリゴテがテーマワイン。
ブルゴーニュの白ワインといえばシャルドネが思い浮かびますが、アリゴテもフレッシュですっきりとした酸味とミネラル感豊富で美味しいんですよ。
酸味が魚介にぴったりなので、今回は春の食材の代表とも言える蛍烏賊と芽キャベツでフリットを作ることにしました。
では、まずワインのご紹介から始めましょう。
品種:アリゴテ
国:フランス ブルゴーニュ地方
生産者:ステファンヌ・ミュラ
色調は輝きのある淡いイエロー、粘性は中程度。
グラスに注ぐとレモンやライム、りんご、ハーブの香りが感じ取られます。口に含むと、フレッシュな酸味とともにレモンピールのようなほのかな苦味と豊かなミネラルも感じます。
アルコールのボリュームは中くらい。フレッシュな果実味主体で和食にもあいそうです。
今回はフリットですが、天ぷらでも良いかも!
1. 蛍烏賊は目と嘴を取り、芽キャベツは食べやすい大きさに切る。
2. ボウルに小麦粉、片栗粉、ベーキングパウダー、塩、水を混ぜて衣を作る。
3. 材料に衣をつけ、170度の油で揚げる。
芽キャベツは今がちょうど旬です。
キャベツよりずっと小さいのですが、ビタミンCはキャベツの4倍、食物繊維は3倍、βカロテンは14倍と小さいながらも栄養がぎゅっと詰まっているんですって。
今回は芽キャベツの片面のみに衣をつけて揚げています。そうすると、カット面の色合いが綺麗に仕上がりますよ。
葉がぎゅっと重なっているので、火の通りには少し時間がかかります。高温で揚げず、ゆっくりと揚げてくださいね。
今回は自家製のシトロンパウダーと今ハマっている馬告(マーガオ)と塩でいただきました。
マーガオは台湾の固有種で山胡椒のこと。
爽やかなレモングラスのような風味で、アジアンや中華にもよくあうスパイスで注目しています。
芽キャベツ以外には空豆やタラの芽、ふきのとうも良さそう。
春野菜と蛍烏賊、旬の食材の組み合わせでぜひ作ってみてください。
おもてなし料理教室 イル・レガーメ
岡嶋 美香
川崎市の自宅で料理教室イル・レガーメを主宰。イタリア・タイ・中国に住んだ経験を活かし、各国のお料理を季節とテーマにあわせたテーブルコーディネートで紹介しています。
自宅でも再現しやすいレシピ作りを基本とし、普段の食事に役立つようなお料理からちょっと頑張っておもてなししたくなるようなお料理まで幅広くお伝えします。
ソムリエ資格を持ち、お料理にあわせたワインも試食時の楽しみのひとつ。
企業様のレシピ開発や出張料理など多岐に渡る活動をしています。
HP https://www.mikaokajima.com/
ブログ https://ameblo.jp/salone-illegame/
インスタグラム https://www.instagram.com/mica.il_legame
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。