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2020年7月14日

スペアリブのロースト ブルゴーニュの赤ワインを添えて

スペアリブのロースト ブルゴーニュの赤ワインを添えて

皆様こんにちは、料理家の岡嶋美香です。
川崎市でおもてなしの料理教室イル・レガーメを主宰しております。

皆さんはどんなワインがお好きですか?好きな国やエリア、ブドウ品種などありますか?
私はフランスのブルゴーニュやイタリアのピエモンテのワインが好きです。
自分の好みを発見すると、生産地・ブドウ品種・作り手と興味が湧いてワインはより楽しくなると思います。

さて、前回は白ワインにあうお料理を考えましたが、今回は同じくブルゴーニュの赤ワインにあうお料理がテーマ。まずはワインをご紹介します。

ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ・レ・シャンポー 2008/赤ワイン

ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ・レ・シャンポー 2008/赤ワイン

品種:ピノ・ノワール
国:フランス ブルゴーニュ地方
生産者:ルネ・ルクレール

ルネ・ルクレールはジュヴレ・シャンベルタン村で1896年からワイン作りに従事するドメーヌ。現在はジュヴレ・シャンベルタンを中心に10haの畑を所有。こちらのワインはラヴォーの丘に位置する一級畑でほぼ東向き。平均樹齢は70年。

ルネ・ルクレールのワインは、果実味が豊かで芳醇なクラシックな味わい。古き良きブルゴーニュワインを思わせます。
「私は月の満ち欠けと共に仕事をする。月は我々に影響を与える。新月の頃は天気が悪い。月が欠ける頃に樽の中の酵母が下に沈むから、その頃に澱引きを始める。自分は古いスタイルかもしれないけれど、大切なことは良いワインを造ること」
というルネ自身の言葉からも古いものを大切にしながらワイン造りを続けていく姿勢が窺える。

クラシカルなスタイルのブルゴーニュが好きな私にはとても魅力的です。12年の熟成を重ねたワインに自ずと期待が高まります。

では、ティスティングしてみましょう。

色調はガーネットからレンガ色、香りは芳醇で凝縮した感じがとれます。
腐葉土・枯葉・苔・きのこ・シナモン・ブラックペッパー・甘酸っぱいチェリーの香りと共にコンフィチュールのような詰まった果実の香りもあります。口に含むと、心地良いアタック、活き活きとした酸とビロードのような滑らかなタンニン、果実の持つ柔らかな甘みが広がりしっかりとした骨格を感じます。

鉄分を感じるので赤身肉があいそうですが、夏の気候にあわせたお料理がいいかな?
スペアリブを調理して、ソースでワインに寄せることにします。赤ワインのソースにバルサミコを入れ、今が旬のアメリカンチェリーと杏を少し使って酸味を引き出し、軽やかな夏の肉料理というイメージにしましょう!

スペアリブのロースト アメリカンチェリーとバルサミコの赤ワインソースの作り方

準備するもの

  • フライパン
  • オーブン

材料

2人分

  • スペアリブ:4本
  • アメリカンチェリー:10粒
  • 杏:1個
  • ペコロス:6個
  • 赤ワイン:50cc
  • バルサミコ酢:30cc
  • 砂糖:小さじ1
  • 塩胡椒:適量
  • オリーブオイル:適量
スペアリブのロースト アメリカンチェリーとバルサミコの赤ワインソースの作り方

作り方

1. アメリカンチェリーと杏は半分に切って種を取り除き、杏は小さくカットする。ペコロスは皮を剥き、スペアリブは両面に塩胡椒する。
オーブンを180度に熱する。

スペアリブは両面に塩胡椒する

2. フライパンにオリーブオイルを温め、スペアリブの表面に焼き色がつくまで焼く。

スペアリブの表面に焼き色がつくまで焼く

3. 2のスペアリブをバットに移し、オーブンに15〜20分入れて休ませる。

4. 別のフライパンにオリーブオイルを入れ、ペコロスと砂糖を入れてキャラメリゼする。
アメリカンチェリー、赤ワイン、バルサミコ酢を入れ、スペアリブの焼き汁も少し加えてとろみがつくまで詰める。
杏を入れてさっと火を通し、ソースの味を調えて仕上げる。

スペアリブのロースト アメリカンチェリーとバルサミコの赤ワインソース

スペアリブのロースト アメリカンチェリーとバルサミコの赤ワインソースの作り方 作り方のポイント

スペアリブのロースト アメリカンチェリーとバルサミコの赤ワインソースの作り方 作り方のポイント

生の杏は火が入りやすいので、最後に入れてさっと温める程度にします。
スペアリブの厚みにより、オーブンに入れる時間を調整し、ソースに入れる肉汁は余分な油を除いて使用してください。
ハーブがあれば、スペアリブを焼く際に入れると香りよく仕上がります。ローズマリーやタイム、セージなどがおすすめです。


おもてなし料理教室 イル・レガーメ
岡嶋 美香

川崎市の自宅で料理教室イル・レガーメを主宰。イタリア・タイ・中国に住んだ経験を活かし、各国のお料理を季節とテーマにあわせたテーブルコーディネートで紹介しています。
自宅でも再現しやすいレシピ作りを基本とし、普段の食事に役立つようなお料理からちょっと頑張っておもてなししたくなるようなお料理まで幅広くお伝えします。
ソムリエ資格を持ち、お料理にあわせたワインも試食時の楽しみのひとつ。
企業様のレシピ開発や出張料理など多岐に渡る活動をしています。

HP https://www.mikaokajima.com/
ブログ https://ameblo.jp/salone-illegame/
インスタグラム https://www.instagram.com/mica.il_legame

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