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皆様こんにちは、料理家の岡嶋美香です。
川崎市でおもてなしの料理教室イル・レガーメを主宰しております。
最近は気温もぐっと下がり、秋めいてきましたね。
秋はきのこや栗、最近は不漁で高級魚になっていますが秋刀魚など美味しいものがたくさん!
お料理も少しこっくりとしたものが食べたくなりますね。
こうなるとやはりワインも赤ワインにシフトして、秋の夜長にゆっくりと味わいたくなります。
さて、今回はボルドーの赤ワインがテーマ。
ボルドーと言えば、シャトー・ラフィット・ロスチャイルド、シャトー・ムートン・ロスチャイルド、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオン。
こちらの5大シャトーがあまりに有名で、高級ワインのイメージが強いかもしれませんがカジュアルなワインも多く作られています。
ボルドーの産地の特徴は、複数のブドウをブレンドして作られること。
ジロンド川を挟んで右岸はメルローとカベルネ・フラン主体、左岸はカベルネ・ソーヴィニョン主体と大きく分けられています。
今回のワインのセパージュはメルロー90% カベルネ・フラン10%の赤ワインです。
では、どんなワインかみていきましょう。
品種:メルロー カベルネ・フラン
生産地:フランス ボルドー地方
生産者:ニコラ・ティエンポン
ニコラ・ティエンポン家は、ポムロールの銘醸「ル・パン」やサン・テミリオンの銘醸「パヴィ・マカン」など、右岸のトップ・シャトーを手掛ける生産者です。
続いてティスティングしていきましょう。
外観は輝きがあり、色調はガーネット色。粘性は中程度。
プラムのジャムやハーブ、ピーマン、ヴァニラ、アニス、コーヒー、インクなどの香りが感じられます。
柔らかな果実味としっかりとした酸、後味にフレッシュな余韻が残ります。
タンニンは滑らかで心地良く、重すぎず今の季節にもぴったりな赤ワインです。
合わせるお料理は肉料理が良さそうです。
ピーマンの香りをとって、ボルドーの南に位置するバスク地方で有名なピマン・デスペレットを効かせた煮込みにしましょう。
1. 玉ねぎとにんにくは微塵切りにし、パプリカは種を取って5mmくらいのスライスにする。パン粉は牛乳とあわせて柔らかくしておく。
2. ボウルに合挽き肉と塩小さじ1/2を入れて粘りが出るまでしっかりと混ぜ、胡椒・卵・1の牛乳に浸したパン粉を入れて混ぜ合わせる。
ピンポン球くらいの大きさに丸めておく。
3. 鍋にオリーブオイルを温め、玉ねぎとにんにく、パプリカを炒めて塩胡椒する。
4. トマトの水煮を加え、沸騰したら2の肉団子とピマン・デスペレットを加えて蓋をして煮込む。
5. 途中で味を確認し、必要であれば塩胡椒を加えて煮汁がとろんとするまで煮詰める。
ピマン・デスペレットはフルーティーで干し草のような香りが特徴的な唐辛子です。
フランス南西部で栽培され、フランス唯一AOC品質表示を獲得した調味料、色合いやアロマが他の唐辛子とはまた違った魅力を持ちます。
無ければ、パプリカパウダーやカイエンヌペッパーで代用可能です。
おもてなし料理教室 イル・レガーメ
岡嶋 美香
川崎市の自宅で料理教室イル・レガーメを主宰。イタリア・タイ・中国に住んだ経験を活かし、各国のお料理を季節とテーマにあわせたテーブルコーディネートで紹介しています。
自宅でも再現しやすいレシピ作りを基本とし、普段の食事に役立つようなお料理からちょっと頑張っておもてなししたくなるようなお料理まで幅広くお伝えします。
ソムリエ資格を持ち、お料理にあわせたワインも試食時の楽しみのひとつ。
企業様のレシピ開発や出張料理など多岐に渡る活動をしています。
HP https://www.mikaokajima.com/
ブログ https://ameblo.jp/salone-illegame/
インスタグラム https://www.instagram.com/mica.il_legame
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。