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皆様こんにちは、料理家の岡嶋美香です。
川崎市でおもてなしの料理教室イル・レガーメを主宰しております。
今年は11月20日に解禁されたボジョレー・ヌーヴォー、みなさん飲まれましたか?
温暖化が進み、この50年で1番早い収穫だったそうですね。
ボジョレー・ヌーヴォーで広く知られるボジョレー地区はフランス・ブルゴーニュ地方の最南端に位置します。
そしてこのボジョレー地区には、「ボジョレー」「ボジョレー・シュペリュール」「ボジョレー・ヴィラージュ」「クリュ・ボジョレー」と4つのAOC(原産地呼称)があります。
今回はボジョレー地区の中で村名を冠することが出来るクリュ・ボジョレーのひとつ「モルゴン」がテーマ。
因みに上位格付けのクリュ・ボジョレーは10個ありますが、その中でモルゴンはもっともパワフルで濃厚なワインが産出されます。
ぶどう品種はボジョレー・ヌーヴォーと同じガメイ。ボジョレー・ヌーヴォーは新酒ゆえの軽やかさがあるとは言え、同じボジョレー地区のワインと思って飲むとその違いに驚かれるかもしれません。
まずはワインをご紹介します。
生産地:フランス ブルゴーニュ地方
品種:ガメイ
生産者:ドメーヌ・シャスレイ
色調は深みのあるルビー色、粘性は中程度。
グラスに注ぐとブルーベリーやカシス、ハーブのアロマ。黒コショウのニュアンスも感じられます。豊かな果実味とそれを引き締める酸味、しっかりとしたタンニンが感じられます。
お料理は赤ワインのパスタにします。
パスタに赤ワインを吸わせて仕上げるのですが、しっかりしたモルゴンにきっとあうはず!
1. 生ハムは1cm幅に切り、マッシュルームと赤玉ねぎは薄切りにする。パルミジャーノは削っておく。
2. 沸かした湯に1%の塩を入れ、パスタを茹でる。
3. フライパンにオリーブオイルを温め、生ハム、マッシュルーム、赤玉ねぎを入れ、塩胡椒をして炒める。
4. 生ハムがカリッとし、野菜がしんなりしたら赤ワインを入れ半量まで煮詰める。パスタの茹で汁を少し加えて乳化させる。
5. スパゲッティを茹で時間の1分前に引き上げ、ソースを吸わせながら仕上げる。
6. お皿に盛り、削ったパルミジャーノと黒胡椒をかける。
スパゲッティは赤ワインのタンニンに負けない太めがオススメ。
生ハムやパルミジャーノの塩味と旨味がしっかりとしたワインにぴったり寄り添います。
赤ワインの華やかなパスタ、クリスマスにも如何でしょうか?
おもてなし料理教室 イル・レガーメ
岡嶋 美香
川崎市の自宅で料理教室イル・レガーメを主宰。イタリア・タイ・中国に住んだ経験を活かし、各国のお料理を季節とテーマにあわせたテーブルコーディネートで紹介しています。
自宅でも再現しやすいレシピ作りを基本とし、普段の食事に役立つようなお料理からちょっと頑張っておもてなししたくなるようなお料理まで幅広くお伝えします。
ソムリエ資格を持ち、お料理にあわせたワインも試食時の楽しみのひとつ。
企業様のレシピ開発や出張料理など多岐に渡る活動をしています。
HP https://www.mikaokajima.com/
ブログ https://ameblo.jp/salone-illegame/
インスタグラム https://www.instagram.com/mica.il_legame
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。