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皆様こんにちは、料理家の岡嶋美香です。
川崎市でおもてなしの料理教室イル・レガーメを主宰しております。
日に日に秋が深まってきました。
気持ちの良い気候が続き、遠出はままならなくとも日々のウォーキングで秋を感じています。秋は収穫の秋でもありますね。今年は中止になりましたが、勝沼のワイン祭りに一度行ってみたいと思っています。コロナで様々なイベントが催行できない状況ですが、来年は収穫祭への参加が叶いますように!
さて、今回はブルゴーニュの赤ワインに合うお料理がテーマ。
まずはワインをご紹介します。
生産地:フランス ブルゴーニュ地方
品種:ピノ・ノワール
生産者:ルネ・ルクレール
色調は淡いルビー色、粘性は中程度。グラスに注ぐと、カシスやブラックチェリーの芳醇な果実のアロマにバニラ香を感じます。口に含むと心地良いアタック、しなやかな酸と適度な渋みを持つ緻密なタンニン、果実の持つ柔らかな甘みが広がります。
前回スペアリブの記事を書いたジュブレ・シャンベルタンと同じ作り手のワイン。
等級の違いもあり当然小ぶりなのですが、ACブルゴーニュと一括り出来ないボリュームを感じます。調べてみたらジュブレ・シャンベルタンの若木ブドウを使用し、格下げして出しているよう。これはバリューな1本かもしれません。
さて、お料理は何があうでしょうか。
少し土っぽいニュアンスも感じられるので、きのこ類も良さそう。秋の味覚のひとつですしね。
秋から冬にかけて出回る大好きな菊芋も使って、少しクリームを入れた鶏肉のお料理にしてみようと思います。
1. 鶏肉は筋切りをして食べやすい大きさに切り、全体に塩胡椒する。ポルチーニ茸は水で戻して1-2cm幅に切る。戻し汁は取っておく。
菊芋は皮をこそいで輪切りにし、マッシュルームは薄くスライスする。
2. フライパンにオリーブオイルを温め、鶏肉を皮目がキツネ色になるまで火を通す。身側はさっと焼いてバットに取り出す。
3. 2のフライパンにバターを入れて溶かし、菊芋とポルチーニ茸、マッシュルームのスライスを加えてさっとソテーする。白ワインを入れてアルコールを飛ばし、生クリームとポルチーニ茸の戻し汁を入れる。
4. 生クリームが沸騰したら、2の鶏肉を戻して蓋をして加熱する。ソースにとろみがついたら火を止め、塩胡椒で味を整える。
5. お皿に盛って、イタリアンパセリのみじん切りをかけて仕上げる。
菊芋はトピナンブールとも言われる、北アメリカ原産の野菜。
古いイタリア語ではキクイモはGirasole Articiocco(ジラソーレ・アルティチョッコ)と呼ばれていました。
その名前の通り、アーティチョークのような香りと甘みを感じる野菜で、火を通しても生でも美味しく食べられます。
イヌリンやポリフェノール、ビタミン、ミネラルなど栄養価も高く、健康思考の方にも注目されている野菜です。
特にイヌリンは60%近く含まれ、便通を良くしたり、血糖値の上昇を抑えるという効能があります。
菊芋チップスなどもとても美味しくてオススメですよ!
おもてなし料理教室 イル・レガーメ
岡嶋 美香
川崎市の自宅で料理教室イル・レガーメを主宰。イタリア・タイ・中国に住んだ経験を活かし、各国のお料理を季節とテーマにあわせたテーブルコーディネートで紹介しています。
自宅でも再現しやすいレシピ作りを基本とし、普段の食事に役立つようなお料理からちょっと頑張っておもてなししたくなるようなお料理まで幅広くお伝えします。
ソムリエ資格を持ち、お料理にあわせたワインも試食時の楽しみのひとつ。
企業様のレシピ開発や出張料理など多岐に渡る活動をしています。
HP https://www.mikaokajima.com/
ブログ https://ameblo.jp/salone-illegame/
インスタグラム https://www.instagram.com/mica.il_legame
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。