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梅雨入りの季節、この雨の時期を抜けると暑い夏がやってきます。生活様式の変化、そして、この季節独特の気候、、、どうしても体には疲れが溜まりがちですが、そんな時にちょうど旬を迎えているのが「アスパラガス」です。
海外からの輸入もあるし、缶詰もあるので年中食べることが出来るアスパラガスですが、国産については春から初夏にかけてが最盛期。南の方から収穫が始まり、産地は北上していって、北海道では7月まで穫れるとのこと。
そんなアスパラガスに含まれるのが、その名もずばり「アスパラギン酸」という栄養素で、必須アミノ酸の一種です。
アミノ酸と言えば、うまみの素!というイメージでもありますが、この「アスパラギン酸」はエネルギー源として利用されやすいアミノ酸の一つであり、疲労回復や健康維持にいいと言われています。
栄養ドリンクや美肌を目指すサプリメントなどにも入っている成分ですよ。
詳しくはこちらをご参考ください。(参考:オリーブノート)
店頭で一番よく見かけるのは、日光に当てて栽培をするグリーンアスパラガスですよね。
そして最近では、日光に当てないように土を寄せるなどして育てられた白色のホワイトアスパラガスや、ビタミンCが豊富でアントシアニンも含む紫色のパープルアスパラガスにも出会えるようになってきました。
種を蒔いてから最初の2年はただただお世話をするだけで、収穫が出来るのは3年目から。そこから年数を経るごとに太くて立派なものが育つようになっていくというアスパラガス。
1本ずつ、手作業で収穫をするということで、なんと手間のかかること!と思いますが、消費する私たちにとっては、そこからが勝負。アスパラガスは鮮度が命!購入したら、もうすぐに調理して食べちゃうのが一番だそう。
収穫された瑞々しいアスパラガスは、時間が経つごとに「木化」と言われる繊維質化が進み、下の方からどんどん硬くなっていきます。それをなるべく遅らせるために、生産者さんは温度管理をしつつ、出荷時にはアスパラガスを箱の中に立てて入れていらっしゃいます。
お店でアスパラガスを選ぶ際も、売り場でちゃんと立てて置いてあるかどうか、そして購入して帰ってきたら、自宅でも水を入れたコップに挿して、冷蔵庫や野菜室で立てて保存するのが、少しでも長く美味しく食べるコツです。
2人分
1. アスパラガスの穂先を持ち、軸の方から沸いた湯の中に沈め、20秒ほどしたら全体を放って、約1分ほどアスパラガスを茹でる。
2. 茹でたアスパラガスをバットなどに取り出して自然に冷ましつつ、茹でた湯はそのまま沸かして、頃合いをみてスパゲティーを茹でる。
3. フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ、弱火でじっくりと香りが立つまで火にかける。
4. アスパラガスが冷めたら、食べやすい大きさに斜めにカットする。
5. にんにくの香りがしっかりと立ったら、弱火のままワインを入れ、フライパンを回しながらオリーブオイルと乳化させ、さらに生クリームを加えてひと煮立ちさせる。
6. 5のフライパンにカットしたアスパラガスとスモークサーモンを入れたら、火を消してざっと混ぜ、塩・胡椒で味を整えたら、茹で上がったスパゲティーを入れて全体をなじませる。
7. 器に盛りつけ、トッピング用のスモークサーモンをのせ、あればディルを添えて完成です。
食べる時にはお好みでレモンやライムをギュッと絞ると、爽やかでさっぱりとした味わいが楽しめます。今回は、「アスパラガス」を食べることをメインにしているので、スパゲティーの量は控えめに、反対にアスパラガスは一人分で100gとボリュームいっぱいになっていますが、もっともりもり満腹に食べたい!ということでしたら、スパゲティーの量は二人分で200gまで、そして、生クリームを150ccに増やしていただければOKです。
また、アスパラガスのシャキッとした食感を残すために、最初にサッと茹でてあとは余熱で火を通すようにして、ソースの中では煮込みません。スモークサーモンにも火が通り過ぎないように気をつけてくださいね。
トマトソースなどの赤い色のソースのパスタには赤ワインが合うと聞きました。そう言われてみれば、ソース作りの時点で材料に使っているワインもそれぞれ白・赤と別れますもんね。なるほどです。
今回は「クリームソース」ですから、キリッと冷やした白ワインと一緒に!
ということで、開けたのはこちら。
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
国:フランス ブルゴーニュ地方 サン・ブリ
生産者:ラ・カーブ・ド・メートル・ド・ポスト
抜栓したときから、華やかでフルーティーな香りに頬が思わず緩みました。
白ワインですが、黄みがかったまろやかな色をしています。高樹齢のソーヴィニヨン・ブランを使って仕上げられたワインということで、より完熟した果実味と凝縮感、爽快なミネラリティ!しっかりと生クリームを使った料理の余韻を残しながら、さらりと流してくれたあとには、心地よい香りが口中に広がりました。
どうぞ是非、旬のアスパラガスと美味しい白ワインで、暑さも疲れも吹き飛ばす、今の季節の美味しさを楽しんでくださいね。
記事: sachi_m_0501さん
パンが好きで、野菜が好きで、フルーツが好き!彩り豊かなテーブルを目指して、毎日の朝ごはんを楽しんでいます。
夫と、食いしん坊な猫兄弟の4人家族。
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。