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2020年6月20日

ワインの注ぎ方と、グラスに注ぐ量

グラスワイン、どうしていっぱい注いでくれないの?

グラスワイン、どうしていっぱい注いでくれないの?

編集部はワインが大好き!グラスワインを頼んだ時などは、
「ああ!そ、そう、、、もっと、もっとおお!!」
と、お店の方の所作を、いつも固唾をのんで圧力高めに見守っている訳なのですが、どうしてグラスいっぱいに注いでくれないのでしょうか?もしかしたらそんなたいどがきらわれたのでしょうか?

でもね、サイゼリヤだったらそんなストレスはありません。グラスは小さいのですが、なみなみと注がれたワインをみているだけでうっとりします。しかも一杯100円!
そう、みんなでサイゼリヤへいこう!思わずそう叫んでしまいたいくらい愛してやみません。

ところで、皆さんもご存知の通りワインが注がれる量はお店によって随分異なります。サイゼリヤ以外のお店は、概ねグラスの半分以下だったような気が致します。

なぜ、ワインはケチケチ注ぐのか?
ワインソムリエは意地悪な人しかなれないのだろうか?
だって、ビールでそんなことやったら、二度ときてやるもんか!どころか、うちの編集女子なんて絶対に暴れだしそうです。

そんなワインのどケチな注ぎ方(サイゼリヤ以外)の疑問について、調べてみたいと思います。

ワインボトル1本あたり、何杯のグラスワインを注ぐの?

ワインボトル1本は750mlです。一般的な基準として、ボトル1本からグラス6杯分とることが暗黙のルールとなっています。
1杯あたり125mlですから、日本酒の1合(180ml)より随分少ないですよね。しかし、お店の営業方針によっては、ボトル1本から8杯分もとるお店もあるので要注意。1杯たったの93.75mlになってしまいます。
もちろん安くなればいいのですが、ビールの中ジョッキのサイズが千差万別なのと同じカラクリのような気がいたします。

したがって、あれれ?なんだな少ないなぁと思ったら、臆せずボトル1本で何杯とってるのですか?と聞いてやりましょう。

ちなみに、「ペアリング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
お料理に合わせてグラスワインを出してくれるコース料理ですが、この場合はちょっと特別です。お皿の数等に合わせて、最後まで楽しんでいただけるようグラスワインの量がコントロールされていますので、必ずしもこの限りではありません。

ワインはグラスのどこまで注ぐのが正解?

結論から申し上げますと、ワインはなみなみと注いではいけないお酒なのです。まず、ワイングラスの形をよく見てみましょう。丸い風船の頭をカットしたような形です。そうです、風船と同じく、グラスの中に液体ではなく、気体、つまりワインの香りを溜めて留めるための形状なのです。

したがって、ワインの液体は少なめに注ぎ、立ち上がる香りをグラスにいっぱい貯め込むことを優先します。また、一層香りを立たせるために、グラスを回し空気にワインを触れさせます。その為にも、注ぐ量は限定されるのです。

あの、ワイングラスをクルクルするのは意味があったのですね。決してカッコつけではないのですよ。

それだけに、ワイングラスの形状も、ワインの種類に合わせて使い分けることが大切になります。ワイングラスメーカーとして有名なリーデルのHPを見てみると、ワインの品種別にグラスがたくさん用意されています。いつかこれらのグラスを取り揃えて、割安に仕入れたそこそこ高いワインを思う存分試してみたいなと強く思う編集なのでした。

話がそれましたが、リーデルのブログを読んでみると、ワインを注ぐ量の目安は、
「グラスの最も太い部分より、指一本程度下まで」が目安として書かれていました。

その量が、通常90ml~150mlになるのだそうです。

それにならって、編集部も色々と注いでみました。

ワインはグラスのどこまで注ぐのが正解?

ちょっと少ないかな。。。

ワインはグラスのどこまで注ぐのが正解?

ちょっとおおい?

ワインはグラスのどこまで注ぐのが正解?

ちょうどいい量、かな。

なかなか難しいですね。

グラスワインの注ぎ方

ワインボトルを開けたら、まずはテイスティングの為に少量、ワインを注ぎます。これにはテイスティング記事に理由をしっかり書きましたが、ほかにも、抜栓時にうっかり入ってしまったコルクのゴミ等を取り除く意味もあります。

次に、それぞれのグラスへワイン注いでゆきます。注ぐ順番はレディファースト、まずは女性から注いでゆきましょう。
注ぐ量は、グラスの1/3以上にならないように注意して注ぎます。ワインは舌だけでなく、色合いや滑らかさ、香りなど、目と鼻をフル活用して、美味しく楽しむものです。その為にも、くれぐれも注ぎ過ぎないように注意しましょう。

ワインボトルを持つときには、ラベル(エチケット)を上に向けて持ちます。これは、相手に対してワインの銘柄をきちんと示唆する為です。また、大変デリケートな飲み物なので、注ぐ際は勢いよく注いではいけません。オリが出ているワインなどでは、それがまい上がったりしますので、一定のリズムで静かに注いでゆきましょう。

そして、グラスは手に持たないこと。注ぐ側も、注がれる側も、ワイングラスに手をかけないように注意しましょう。さらにワインを注いでいる最中は、ワインボトルの口がグラスに触れないよう気を付けます。

ワインの注ぎ足しはしていいの?

お酒のマナーは様々ですが、ワインは一般的には注ぎ足しをします。パーティーで自宅に友人を招いたときなどは、グラスのワインがなくなる前に注ぎ足しましょう。お客様や持て成す相手から「もう、結構です」と知らせがあった時は、それ以上無理に薦めないようにすることも、大切なマナーなので覚えておきましょう。

※たま〜に、それで止めると怒り出すめんどくさいおじさんがいるので要注意です。そういう人とは飲みにいかないのが一番ですね。

ワインの注ぎ足しはしていいの?

まとめ

ワインは、なみなみと注いではいけない飲み物だったのですね。もちろん、その時その時の仲間や、環境で、自由に楽しめばよいものではありますが、基本的なルールとして知っておくことが大切ですね。なにより、どうしてもっと注いでくれないの?というストレスから解放されますから。

あ、そうはいっても、サイゼリアのワインは、これからもなみなみと注いでほしいです!

企画:ワインノート編集部
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