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ワインといえば、高級なフレンチやイタリアンを探してしまいますが、特別に美味しい和食の居酒屋さんにも、素敵なワインが用意されているお店があります。
東京の渋谷駅から電車で4分ほどで行ける三軒茶屋の「魚と酒 めから鱗」に行ってきました。
和食とワインのマリアージュですが、実は編集部でも意見が分かれておりましたので、「めから鱗」さんにしばらく通っていろいろと試してみたのです。美味しい日本酒を沢山取り揃えていらっしゃるお店にはちょっと申し訳なかったのですが、オーナーの田中さんに快くもてなしていただいて、とても美味しくいただくことができました。
では、編集部が美味しく頂いた和食のマリアージュをご紹介いたします。
キンキという魚をご存知でしょうか。正式名称ははキチジというそうですが、お魚好きならよだれが止まらない超高級魚。東北のキンキ、西のノドグロと二分される、まさに超が付くとびっきり美味しい魚で、栄養もとっても豊富なのですよ。
キンキの栄養
こちらのお店「めから鱗」さんでは、ノドグロも含めて、銀座の半額以下で、煮つけ・塩焼きなど、お好みの頂き方でむせび泣くほどに美味しくいただくことができるのです!この日いただいたのはキンキのブランド中のブランド、北海道産!
甘やかな油がしっかりとのった淡白でふわっふわなこちらのキンキに合わせていただいたワインは、ブルゴーニュの宝石といわれるモンラッシェです。
国:フランス ブルゴーニュ地区
品種:シャルドネ
シャルドネを使った、香り豊かなフランスの辛口ワイン。和食に幅広く合わせられる白ワインです。オリビエ・ルフレーグとは、ブルゴーニュ白ワイン最高の作り手の1人で、1500年代からワインを作り始めて名門中の名門として有名です。
まさにキンキに相応しい一本ですね。すっきりとした香り豊かな辛口の白ワイン、ミネラル感とキリっとした酸味が特徴のモンラッシェは、キンキの脂をさらりと流し、白身の甘味を豊かに膨らましてくれます。
次にいただいたののは、ハマグリの酒蒸しとふぐの白子。
焼きハマグリも美味しいのですが、濃厚なうま味を全部味わおうとするなら、やっぱり酒蒸しが一番!添えられた菜の花がしっかりうま味をすって極上の味わいでした。
ふぐの白子は、丁寧に焼き上げられた逸品。外はさっくり、中身は生クリームのようにとろりとしたきめ細やかな舌触り。塩の塩梅が良く、キレのある白ワインにとても合いそうです。
ここで登場するのが、シャブリでございます!
国:フランス シャブリ地区
品種:シャルドネ
ミネラル感があって、とにかくすっきりした味わい。お寿司屋さんでもよく見かけますよね。改めていただくと、なるほど、濃厚な白子にもとてもよく合って、華やかな香りと、キレのある味わいが、和食のあてにもとてもよくマッチします。
うま味の強いハマグリも、同様に、さっぱりと口の中をリフレッシュしてくれるので、箸がどんどん進みました。
やはり和食とワインをあわせていくと、白ワインが基調になりますね。ワインの味わいのポイントになる部分として、
この三つがある程度揃っていれば、和食も美味しくいただけると思います。
ちなみに、生牡蠣をシャブリで試したことがあるのですが、さすがに生牡蠣は日本酒の方が美味しいと感じたことがあります。磯の香りが強い食べ物や、独特なくさみがあるおつまみについては、お酒もいろいろと選んで楽しみたいものですね。
【取材したお店】
店名:魚と酒 めから鱗
住所:東京都世田谷区太子堂5-2-11 ライオンズマンション 1F
アクセス:三軒茶屋駅から徒歩6分
電話:03-6450-8310
営業時間:【月~木、日】18:00~翌1:00(L.O.食事24:00、飲み物24:30) 【土】 18:00~翌3:00(L.O.食事26:00、飲み物26:30)
定休日:不定休
Instagram:@mekarauroko_sancha56
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。