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2020年6月20日

ワインと料理のマリアージュを成功させる秘訣

ワインと料理のマリアージュを成功させる秘訣

レストランでワインをいただくときは、お店の方やソムリエにおすすめを聞くのが一番です。しかし、家庭で気軽に楽しむときはどんなワインを選べば良いのでしょう?

基本的には料理を美味しくするワインの合わせ方のコツと、避けたいNGな組み合わせを覚えておけば、あとは難しく考え無くても大丈夫。独自のペアリングで新たなマリアージュを発見をするのもワインの楽しみ方の一つなのです。

料理を美味しくするワインの選び方

ワインと食材の産地を合わせること

成功しやすい合わせ方の基本は、「ワインと食材の産地を合わせること」です。

例えばチーズ。同じ土地で生まれたワインとチーズはその土地の風土に適したものがつくられているので安定した組み合わせが楽しめ、失敗することはほとんどありません。
フランス人も大好きで普段からよく食べられているコンテチーズ(Comtè)はフランスの東側にあるスイスとの国境付近にあるヴォージュ山脈一帯フランシュ・コンテ地方でつくられているハードタイプのチーズです。

ホクホクとした栗のような食感で木の実のような風味があり、そのままでも料理に使用しても美味しい人気の高いチーズです。同郷のジュラワイン、中でもフランス語で黄色いワインを意味する樽熟成された白ワイン「ヴァン・ジョーヌ(VIN JAUNE)」との相性は抜群。

ヴァン・ジョーヌは、この地域の固有種であるサヴァニャンという品種のブドウで造られた、いわゆる白ワインとは違う独特の色合いと香りのあるワインです。
くせが無く、どんな方にでも好まれるコンテチーズ。その同郷のワインが、とっても個性の強いワインだというところがちょっと面白いと思いませんか?

一方、ブルゴーニュ地方のエポワス村で作られるエポワスチーズ(Èpoisses)は強烈な香りが特徴のウォッシュチーズ。ワイン造りの過程で出る搾りかすを原料にした蒸留酒のマール・ド・ブルゴーニュ(MARC DE BOURGOGNE)でチーズの表面を塩水と一緒に洗いながら熟成させて作られます。

好みを左右するほどに強い匂いを放つチーズですが、ねっとりと柔らかで、その味わいはミルキーな甘味を感じる濃厚な旨味に溢れています。エポワスチーズには、もちろん同じ産地であり銘醸地であるブルゴーニュワインがおすすめ。中でも、ジュブレ・シャンベルタン(GEVREY-CHAMBERTIN)とのマリアージュはとっておきのマリアージュ!

郷土料理も同じ土地で作られたワインとの相性は抜群

カスレをごぞんじですか?カスレとは、フランス南西部ラングドック地方やピレネー地方の豆料理です。
豚肉のソーセージや、羊肉等と白インゲン豆を長時間煮込んだこの料理には、ラングドック地方のしっかりした重めの赤ワインや、フランス南西部のスパイス系の赤ワインなどと合わせていただくことがおすすめです。

料理がワインを引き立て、ワインが料理を引き立てるので、口の中いっぱい美味しさで満たされることでしょう。こんな風に食べ物とワインを生まれた場所で合わせる楽しみ方は、料理のこともワインのことも少し深く知るきっかけにもなりますし、その土地の特徴や文化、歴史などにも興味が広がり、食事の時の話題にも繋がっておすすめです。

料理を不味くしてしまう危険な組み合わせ

料理とワイン、それぞれは美味しいものでも、実は合わせ方によってどちらも不味くしてしまう危険な組み合わせがあることも知っておきたいところ。せっかく楽しい食事のひとときを料理とワインの組み合わせに失敗して、味わいも雰囲気も台無しになんてしたくありませんよね。ここでは代表的な3つのNGをご紹介します。

赤ワインと生魚は一緒に食べると金属の味がする!

赤ワインと生魚は一緒に食べると金属の味がする!

最近では和食や寿司にワインを合わせて楽しまれることも多くなりましたが、赤ワインに含まれているタンニンは、生の魚と一緒に味わうと口の中が金属のような味になってしまいます。

特に日本ならではの味わいである明太子や数の子、塩辛といった魚介の加工品は生臭さが強調されてしまい、料理もワインも思わず吐き出してしまいそうになるくらい金属の味に変化するので要注意!

これらの料理を楽しむときは、タンニンの弱いロワールやブルゴーニュ、ボージョレーなどのワインで楽しむことをおすすめします。

ビネガーはワインをゾンビにする!

ビネガーはワインをゾンビにする!

ワインは酸味が強いものとの相性は良くありません。酢酸はアルコールが酸化したもので、ワインが劣化した風味に似ています。

そのためワインの味自体を崩してしまう可能性が高いのです。もちろん調味料として、ビネガーをほどよく使われている料理は問題なし!ほどよい酸味でワインを楽しみましょう。

グレープフルーツはワインにとって爆弾である!

グレープフルーツはワインにとって爆弾である!

酸味が強い食品はワインの味を台無しにしてしまいますので、フルーツも例外ではありません。フルーツそのものを食べる場合で無くても、フレッシュなサラダの中にグレープフルーツやレモンの実が入ったものや、それらの柑橘系フルーツの果汁がたっぷりかかった料理などもワインを不味くしてしまいます。

せっかくのおいしいワインに爆弾を投げつけないで!

まとめ

ワインをより美味しく頂く為にも、ワインをより引き立てる料理と合わせていただくことをお勧めいたします。そして、自分の好みのワインに合わせて素敵なマリアージュを見つけ出してみましょう。これだ!という組み合わせが見つかった時、お口の中一杯に広がるマリアージュがもたらす素晴らしさに感動すること間違いありません。

みなさんも、ワインと料理のマリアージュを楽しんでくださいね。

参考文献:「ワインは楽しい!」(著者:オフェリー・ネマン)

企画:ワインノート編集部
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