ワインノート公式 ワインが楽しいと、
ごはんがもっと美味しくなる
MENU
2020年8月26日

世界の代表的なワイン産地とブドウの品種

世界の代表的なワイン産地とブドウの品種

ワインを選ぶとき、ブドウの品種の次に重要な要素と言えば産地情報。

ブドウの品種を覚えても、多数の産地があって「どの産地から選べばいいかかわからない」と迷ってしまいます。

産地はワインの味わいに大きく影響しますので、美味しいワインに出会えるかどうかはとっても大きなポイント、しかし、実際のところ、人それぞれ好みの違いがあるので、ワインショップの店員さんにオススメを尋ねても、必ずしも自分が美味しいと感じるワインに出会える保証はありません。

そこでまずは、各国や地域を代表する産地のワインを飲んでみて、自分の好みを探してみてはいかがでしょうか。

今回は10ヵ国の産地の特徴についてご紹介します!

ワインは、原材料がブドウのみで造られているため、テロワールといってその土地の気候や土壌、ブドウ品種の味わいが、しっかりと表現されている飲み物です。

産地を覚えることで、世界各国を感じ、まるで旅するようにワインをお楽しみください。

世界の代表的なワイン産地の特徴

フランスのワイン

ブルゴーニュ

ブルゴーニュ

ブルゴーニュ地方は、赤ワインにはピノ・ノワール、白ワインにはシャルドネという品種を使用して素晴らしいワインを造り上げる産地です。

ブルゴーニュ産のピノ・ノワールは、中庸のボディ感、華やかな香りを表現し、繊細で透明感のある赤いベリー系の味わいを表現するワインに仕上がります。

ブルゴーニュのシャルドネは、ムルソーに代表されるような、豊満なボディと完熟した柑橘系の果実味、バターなどのオイリーなニュアンスを表現するフルボディよりの白ワインが有名です。

比較的リーズナブルなワインは、ブルゴーニュ・ルージュ、ブルゴーニュ・ブランという名前で販売されています。

ボルドー

フルボディの重厚な赤ワインで有名な産地です。
ボルドー地方の赤ワインは、一般的にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、カベルネ・フランなどをブレンドして生産されます。

独自の格付けがいくつもあり、10年以上熟成させてから楽しむような高級ワインもあれば、ボルドー・シュペリウールに格付けされるようなリーズナブルながら高品質なワインも見つけることができる産地です。

シャンパーニュ

シャンパーニュ

瓶内2次発酵というシャンパーニュ製法で造り上げられるスパークリングワインの銘醸地です。
他の産地よりも厳格なワイン栽培の法律と長い熟成から、素晴らしい品質を誇るスパークリングワインが生産される産地です。

イタリアのワイン

イタリアのワイン

ピエモンテ

イタリアワインの王と言われるバローロや、女王と言われるバルバレスコなどの、ネッビオーロ種で造られる赤ワインで有名な産地です。ネッビオーロ種のワインは、フルボディで重厚な味わいとエレガントさの両方を表現しており、長い熟成にも耐えうるポテンシャルを表現しています。

トスカーナ

イタリアを代表するブドウ品種、サンジョヴェーゼ種を使用した赤ワイン「キャンティ」や「ブルネッロ・ディ・モンテプルチアーノ」で有名な産地です。

サンジョヴェーゼ種のワインは、比較的軽めのものから、しっかりとしたボディのものまで、味わいの幅が広く、リーズナブルなものや軽めの味わいのものは、トマトソースと相性が良く、しっかりとしたものは、ステーキなどのお肉料理との相性に優れます。

シチリア

イタリア南部にある地中海最大の島であるシチリア島はワイン生産量でもイタリア随一を誇ります。

地中海の太陽を表現するような、明るい果実味と親しみやすい味わいを表現するワインが数多く生産されており、価格もリーズナブルなものが多いため、シチリアワインは普段飲みに重宝されています。

ドイツのワイン

ドイツのワイン

ドイツは、ライン川流域を中心に、リースリング種の白ワインで有名です。

冷涼な気候を表現するような、爽やかな酸味と果実味のバランスに優れる白ワインが生産されており、同じブドウ品種を使用していても辛口から甘口まで様々な味わいのものがあるので、裏ラベルに記載れている甘口や辛口、残糖分の表記に注意してお買い求めください。

スペインのワイン

スペインのワイン

テンプラニーリョ種で生産される赤ワインや、シャンパーニュ製法と同じ瓶内2次発酵で造られるスパークリングワイン「カヴァ」が有名です。

テンプラニーリョは特にリオハ産が有名で、味わいは色合いの濃いベリー系を表現するフルボディ、醸造では樽熟成をしっかりと行うため、たばこやバニラなどのニュアンスの表現力にも優れます。

スパークリングワインのカヴァは低価格帯でも十分楽しめるスパークリングワインとして世界中で愛されています。

アメリカのワイン

アメリカのワイン

アメリカを代表する産地は、西海岸のカリフォルニア。そのカリフォルニア州内では、ナパバレーやソノマバレーが特に高く評価されており、暑く乾燥した気候を表現するような、力強く果実味の凝縮感に優れ、熟成に使用するアメリカンオーク樽由来のバニラやキャラメルのフレーバーを感じさせるようなワインが数多く生産されています。

カリフォルニア産のワインで特に有名なものは、カベルネ・ソーヴィニヨン種やシャルドネ種から生産されるワインで、中でも、カルトワインと呼ばれ、世界でもトップクラスの品質と価格を誇るワインもあります。

オーストラリアのワイン

オーストラリアのワイン

オーストラリアは、南部のシドニーやメルボルン、アデレイドなどの近郊にブドウ生産地が広がる国です。特に有名なのが、バロッサ・ヴァレーのシラーズ(フランスのローヌ地方はじめ、他国ではシラーと呼ばれる品種です)を使用した赤ワインです。

バロッサ・ヴァレーのシラーズのワインは、濃厚な果実味と凝縮感を表現し、ブラックベリーやプラムのような果実味を感じさせるワインに仕上がっています。

ニュージーランドのワイン

ニュージーランドのワイン

近代になり、ワイン産業が活発になったのにも関わらず、マールボロ産のソーヴィニヨン・ブランが世界的にも評価される国となったニュージーランド。

ニュージーランド産のソーヴィニヨン・ブランは、トロピカルなフルーティさと凝縮感を表現しながら、エレガントなニュアンスも表現しています。

輸出するワインの80%が、ソーヴィニヨン・ブラン種の白ワインとも言われるほど、ソーヴィニヨン・ブランの生産が活発な国です。

チリのワイン

チリのワイン

日本では、低価格帯のワインの品質の高さで有名なチリ。2007年に、他の国に先駆けて日本とEPA協定(関税撤廃協定)を結んだことも、日本市場で多く流通した理由でもあります。

チリワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを使用した赤ワインで評価が高く、暑く乾燥した気候からの果実の凝縮感と、しっかりと樽熟成を行ったフルボディなワインが人気の傾向にあります。

長い間、メルロー種と混同されていたカルメネールという品種を使用したワインも、チリ産赤ワインとして有名です。

南アフリカのワイン

南アフリカのワイン

元々、ヨーロッパとの繋がりが深い国であったため、アフリカ南端にありながらも、ワイン産業が盛んな南アフリカ。スティーンと呼ばれるシュナン・ブラン種の白ワインや、南アフリカで誕生したピノ・タージュ種の赤ワインが、国際的に高く評価されています。

アフリカ大陸に位置しながらも、南極圏に近いため、比較的冷涼な気候から、ヨーロッパスタイルのエレガントなワインも生産されています。

日本のワイン

日本のワイン

年々、ワイン産業が活発になっている日本。梅雨や湿気、台風など気候条件に恵まれないことは否めませんが、それでも情熱のある生産者が素晴らしいワインを生産するようになりました。

主な生産地は、山梨県や長野県、北海道など。日本独自の甲州種を使用した白ワインや、マスカット・ベリーAを使用した赤ワインが評価されています。

ワインは、全体を通して、淡く繊細で飲みやすく、チャーミングな果実味を持ち合わせます。

まとめ

今回は10ヵ国のワイン産地をご紹介しました。
まずはこれらの国々の代表するワインを味わってみてはいかがでしょうか。

この国のワインが好きかも?と感じたら、それをきっかけとして、お気に入りのワインの幅を広げてゆけると、ワインはもっと楽しくなりますよ。

例えば、同じ品種で他の産地ののワインを飲んで見ることも大切です。テロワールの違いによって、ワインの味わいが変わってゆくことへの理解が深まります、

ワインの楽しみ方は千差万別、広く深く楽しみを広げてゆくことができます。ブドウの産地だけでも、このようにテーマを設けて味わうことができるのです。

次回は各国ににスポットを当てて、より詳しくご紹介していきます!

企画:ワインノート編集部
記事:
おすすめの人気記事
記事一覧
オリーブノート

人気の記事(ランキング)

ワイン

国別

品種

ジャンル別

Winenoteへようこそ

ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
ワインノートでは、もっと気軽にワインを美味しく楽しんでいただけるよう、ワインの基礎知識をはじめ、美味しいワインの情報をご提供いたします。

ワインノート公式SNS

ワインノートFacebook  ワインノートInstagram

ワインノート運営情報