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2021年4月13日

ワインの保存方法

ワインの保存方法

ワインの保存はどうされていますか?
ワインはデリケートな飲み物です。せっかく気に入ったワインを購入して自宅に保存しておいても、保存の仕方が悪いと品質に影響を与えて劣化してゆきます。その為、適切な保存が必要とされているのですが、みなさんはどのようにワインを管理・保存されていますか。

通販で届くワインの注意書きや、専門サイト、販売会社のサイトを調べてみた結果、おおむね次のように整理することができます。

ワインの正しい保存方法

ワインは瓶の中で熟成が進み、香りや味わいも常に変化してゆく、いわば生き物です。
その為、保存する環境を整えることが大切です。

温度

一年を通して、10℃~16℃くらいまでの間で温度差の少ない環境がよい。
30℃を超えると急激に劣化していく。

湿度

コルクで栓がされているワインの場合、乾燥し過ぎるとコルクが縮んでしまうことがある。したがって、75%前後(65~80%)の湿度が最適。
また、瓶を立てて保存するとコルクが乾いて乾燥が進むので、瓶を寝かせて保存する。

ワインは光に弱く、特に紫外線は絶対に避けるべき。
ワインにとって光は、還元臭の原因となるので、光に当ててはいけない。
※還元臭とは、ワインのボトルの中で発生する硫黄系化合物の不快な臭い。

振動

ワインは購入後も瓶内でゆるやかな熟成が続く。
その為、振動を与えずに保存すること。

これだけでも、ワインがいかに繊細なお酒なのかが十分伺えます。
しかし、これは大変ですよね。専用の保管場所がないとこれらの条件を満たすことはなかなか難しいいのではないでしょうか。その為、家庭用のワインセラーの人気が高まっているようです。

ワインを長期保存して熟成を進ませたい、常に好きなワインを何本もストックしておきたい、ヴィンテージワインをコレクションしたい。そのような方には、やはりワインセラーでの保存がベストです。

家庭におけるワインの保存方法

家庭におけるワインの保存方法

とはいえ、ワインセラーは決して安い買い物ではありませんし、コレクションするわけでもなく、普通に家庭で楽しむのであればそうそう手を出せるものでもありませんよね。

そういった場合における、家庭でのワインの保存について編集部でまとめてみました。

屋内でのよい環境

一日を通して温度変化が少なく、日光が当たらないできるだけ北側の場所となります。
北側の部屋の押し入れや、床下収納などをうまく利用しましょう。

瓶をしっかりとラッピングする

コルクの栓が変質しないように守ってあげましょう。
ラップでコルクの部分をしっかりとくるみ、輪ゴムなどで止めて密閉します。
その後、瓶を新聞紙などの紙でしっかりと巻いて遮光してから収納しましょう。

※収納期間を通して、温度が一定で尚且つ20℃以下であれば、そっと寝かせて保存するほうがよいと考えますが、それ以外は立てて保存したほうが良いでしょう。

寝かせて保存?立てて保存?

ワインボトル内のワインで十分湿度が保たれており、立てて保存しても構わない。
むしろ、常温保存の場合コルク臭がつきやすく、ワインの新鮮な香りが楽しめなくなる、という考え方もあります。
したがって、ワインセラー以外での常温保存は、編集部としては立てて保存することをお勧めします。

夏をまたいでの保存はNG

北国などの冷涼地ならともかくとして、高温多湿な日本の夏はワインにとって過酷な環境です。30℃を超える真夏日が続くと、液漏れの原因にもなり、夏季を越えるワインの長期保存はお勧めできません。

夏場は冷蔵庫の野菜室で保存

一定の温度が保たれる場所がない時や、夏場の保存は冷蔵庫の野菜室が最適です。
ただし、スペースには限りがあるので、これもそう簡単な話ではありませんね。

ちなみに、野菜室は一日の開閉回数も多く、ワインに対して日に何度も振動を与えることになります。したがって、年代物のビンテージワインなどの保存には適していません。
あくまで、若くて丈夫なワインまでにとどめておきましょう。

冷蔵庫の奥でもOK?

以上のような要件から、振動が少なく冷温で温度が一定している冷蔵庫の奥の奥にそっとしまっておくのはどうでしょうか。ワインセラーがない場合の「保存」方法としては、これが最適だと思います。
「変化」・「熟成」という部分に関してはわかりませんが、少なくとも、品質を守って保存するという目的においては、もっとも安心できる方法だといえるでしょう。

ワインにもっともよい環境である「定温」・「湿度」・「振動」・「遮光」を整えるとき、「定温」環境はかなり難しいともいます。その時は迷わず冷蔵庫の奥にそっとしまって、「低温」を優先しましょう。

最後に、スクリュートップのワインはいずれも立てて保存すればOKです。
しかし、それもでもワインの保存ってめんどくさいって思いませんか?

でもそれは当然です。野菜を育てたり、生鮮食料品を美味しく保存したり、ワインの保存はそんな要素と少しばかり似ていますが、それらの要素そのものもワインの楽しみだったりするのですから。

だからこそ、美味しいワインを楽しみたいときのお店の選び方も、とっても慎重かつ、楽しいものになるのです。

企画:ワインノート編集部
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