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2020年7月7日

ワインと料理の相性、マリアージュ

ワインと料理の相性、マリアージュ

ワインが楽しくなると、お料理がもっと美味しくなります。
よく用いられる言葉で、ワインと料理の組み合わせをマリアージュと言いますが、結婚と同じようにそれぞれの相性が大切だということなのでしょう。ワインにあう料理の相性を知っておくことはとても大切です。

もっとも、一般的に肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインは定着していると思いますが、ワインの味は複雑で多様です。鰹のたたきやマグロのお刺身は、フレッシュで繊細な赤ワインならちゃんと合いますし、たいていの鶏料理なら白ワインは美味しくいただけます。

したがって、いろいろと試して、自分が最もおいしく感じるマリアージュを探せばよいということになりますが、今回は美味しい相乗効果をもたらすワインと料理の相性について、基本的な組み合わせの方法をご案内いたします。

赤ワインの特徴から相性を考える

  • タンニン感(渋みや苦味)と酸味がしっかりしたものが揃っている
  • 甘口、辛口の幅は多様
  • 「ボディ」と言われる飲み口の濃厚さやコク(軽い・重いとも言われます)がしっかりしたものが揃っている

食材の脂やずっしりと濃厚な味わいの肉料理なら、ワインの渋みやボディの重さが負けることなく、バランスよく味わえるはずです。ワインの味わいの特徴と料理の味付けの濃さや脂や濃厚さのバランスを合わせると、料理との相性が良くなります。

肉料理とワイン

白ワインの特徴から相性を考える

  • タンニン感(渋みや苦味)と酸味、甘味のバランスが良いものが多い
  • アルコール度数が赤ワインより低めな傾向があり、飲み口も軽い
  • 冷やして飲むのでよりスッキリ飲むことができる

白ワインでもボディは感じらるものはありますが、赤ワインと比べるとスッキリ軽いものが多く、単純なワインを飲む順番を考えても、白ワインから先にいただくことが一般的に多くなります。
料理との相性を考えるとき、一番のポイントは「甘口」なのか「辛口」なのかを考えること。例えば、淡白な白身のお刺身やカルパッチョに甘口の白ワインは想像するだけでも合いませんね。

魚料理とワイン

ワインの色と料理を合わせる

ワインの特徴がよくわからない、そんな時にお薦めなのが、ワインと料理の色から考えてみること。
魚料理でも、マグロなら赤ワイン、肉料理でもポークソテーには白ワインというように、料理とワインの色を合わせてみましょう。ロゼワインの場合、サーモンや生ハム、チーズの燻製なども面白いですよ。

ボディ(ワインの重たさ)で合わせる

飲みごたえがしっかりしたフルボディは、脂がのったステーキや、すき焼き、焼肉、癖の強いジビエなども美味しく頂けます。ここでポイントになるのは、料理の調理法。丁寧に焼き上げた魚の塩焼きは辛口のスッキリした白ワインの方が良いですし、カジキのソテーや鶏のから揚げなら、軽めの赤ワインが美味しい。調理法による味わいの濃厚さに見合うボディの重さを考えて選びます。

フルボディ

ちなみに、甘くて濃厚な味噌カツに、どっしりしたフルボディの赤ワインはとてもよく合います。

産地で合わせる

ワインの産地で取れた食材がベストマッチ。
これはよく言われることです。しかし、流通しているワインの大半は海外からの輸入品ですから、高級レストランに行かない限りなかなか体験することが難しいとおもいます。

ここはもう少しシンプルに、フランス料理ならフランスワイン、イタリア料理ならイタリアワイン。そんな理解でいいと思います。

ただし、編集部の見解ですが、日本酒に負けないくらいお刺身に合うフランスの白ワインがありますし、赤味噌をつかった料理には、とてもよく合うスペインの赤ワインがあります。
ワインの味わいは、多種多様なので幅広くいろいろな料理を美味しくしてくれますから、先にご紹介した、ワインの味わいの特徴、色、ボディから相性を考えて合わせるだけで十分OK!アメリカのワインとフレンチをあわせたって全く問題ありません。

料理とワイン

まとめ

ワインと料理の相性を考えるとき、ヒントがいっぱい揃った絵合わせパズルのように、楽しみながら組み合わせを考えてみましょう。イマイチかな?とも思う時があるかもしれませんが、それも一つの経験です。色々と試して、自分が一番納得のいくマリアージュを見つけてみてください。なにより、ワインがどんどん楽しくなりますよ。

企画:ワインノート編集部
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