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少しオシャレな気分なときにふと飲みたくなるのがスパークリングワイン。あの口の中に広がるスッキリとした炭酸の飲み心地がよく、ちょっと気分が上がるような食事をしたいときレストランでは1杯目のビールの代わりにはぴったりですね。
スパークリングワインといえばフランスのシャンパーニュ地方で作られているシャンパンが有名です。スパークリングワインは地域によって呼び方が変わり、味も様々。今回はイタリアで飲まれているスパークリングワイン、スプマンテについてお勉強したいと思います。
スプマンテとはイタリア語で発泡性ワインのことを指します。よって、イタリアでは国や酒類に限らずどんなスパークリングワインであろうとスプマンテを呼ぶことが一般的となっています。しかし、日本では主にイタリア産のスパークリングワインをスプマンテと呼びます。ちなみにフランスではスパークリングワインのことを「ヴァン・ムスー」、スペインでは「エスプモーソ」と呼び各国の言葉によって呼び名が異なります。
国 | スパークリングワインの呼び方 |
フランス | ヴァン・ムスー |
イタリア | スプマンテ |
スぺイン | エスプモーソ |
スプマンテは発泡性のワインのことをいいますが、微発砲のワインは「フリッツァンテ」と呼ばれ、スプマンテと呼ばれることはありません。
とくにイタリアワインをよく飲まれる方には「プロセッコ」も耳馴染みのある方が多いかもしれません。レストランでプロセッコを注文すると出てくるのは、スプマンテを連想させるスパークリングワイン。
プロセッコとスプマンテの違いとは一体なににあるのでしょうか。
プロセッコとは北イタリアに位置するヴェネト州で作られるグレーラと呼ばれるブドウを使用したスパークリングワインのことをいいます。主に使われているグレーラというブドウの品種が以前、プロセッコと呼ばれていたことからプロセッコと呼ばれるようになりました。
グレーラ種はフルーティでエレガントな味わいがするのが特徴です。スパークリングワインと同じように食前酒として飲まれることが多くフレッシュですっきりした後味がします。
プロセッコは、ヴェネト州とフリウリ ヴェネツィア・ジューリア州と呼ばれるふたつの地域から作られます。この地域で作られ、且つグレーラ種を85%以上使ったものだけが「Prosecco DOC」のラベルを持つことができます。
スパークリングワインが好きな方はスペインで飲まれている「カヴァ」も聞きなじみがあるかもしれません。カヴァもエスプモーソ(スペイン語でスパークリングワイン)のひとつです。スペイン西部のカタルーニャ地方で生産をされたものをカヴァと呼びます。イタリアの地域でいうとスプマンテをプロセッコ、のようにスペインではエスプモーソの中でもある特定の地域で作られているものだけカヴァと呼称するのですね。
瓶内二次発酵をするので、瓶に詰められてから更に9か月以上の貯蔵熟成が定められております。熟成期間が長ければ長くなるほど、エレガントできめ細やかな泡となるのが特徴です。シャンパンも同じ瓶内二次発酵にて作られます。
カヴァ(CAVA)とは「洞窟」や「地下蔵」を意味する単語で、熟成をする際に洞窟を使ったワイナリーも多く存在しました。
最近ではスパークリングワインを置いているレストランも多くあるので、様々な種類のスパークリングワインを頼んでみて飲み比べしてみるのもいかがでしょうか。
ワインの人気が高まっています。国民一人当たりのアルコール消費量が年々減少する中、ワインはこの30年で約4倍に消費が増えました。とはいえ、アルコール全体で言えば、果実酒のシェアが4.4%ですから、ビールやハイボールに比べると、随分少なく感じます。
そんなポジションのワインですが、世界中で生産されるワインは、種類も豊かで、食事を楽しむあらゆるシーンで、ごはんをもっと美味しくしてくれる魅力に富んだお酒です。
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